婚約や結納に際する目録や受書、家族書や親族書の書き方についてご紹介します。
目録はとり交わす結納品を一品ずつ書いたもの、受書は目録どおりのものを受けとりましたという受領証で、結納品の受け渡しの際にやりとりされます。
結納金に加えて男性から指輪、女性から時計などの記念品を贈るときには、結納品目の最後に「指輪(あるいは)結美和(ゆびわ)」)、時計(あるいは)登慶恵(とけい)」)などと書きます。
目録には結納品を書く
受書は金包とともに出す
女性側が用意する「受書」は片木盆(へぎぼん)(自木の盆)にのせ、返礼がある場合は結納金の一割を入れた金包とともに出します。
女性から袴料を贈る場合は、とりあえず贈られた帯料の1~3割を受書とともに出し、その分袴料を調整します。
このほか、お茶をつけたり、高砂人形が添えられたり、呉服飾りや反物、紋つきなどの現物が主体となるところもあります。
目録と受書(関西式)
関西式の場合は、贈る品物をそのまま目録に書きます。受書は「目録様式に同じ」とします。
女性からのお返しがない関西式の結納では、受書に長熨斗と末広を添え、片木盆にのせて男性側に渡します。
記念品だけお返しする時
受書を出したあと記念品を!
結納の返礼を省 くときには、受書だけを出して婚約の承諾をあらわします。現金のお返しは省略しても、婚約記念品を贈るときには、受書を出したあとで記念品を贈呈します。
また、記念品が小さい場合は金包に入れて目録に「装身具壱揃」と書いて贈る方法もあります。
家族書・親族書の書き方
お互いの家族をよく知るために
家族書や親族書は、かつては結納に対する親族一同の賛意をあらわすものでした。
現代ではお互いの家族をよく知るという目的で、結納の際に交換されています。
地域によっては家族書と親族書をいっしょにすることもありますが、普通は分けて書きます。家族書には同じ戸籍内の家族の名前を、親族書には一般に結婚した兄弟とその配偶者、祖父母、おじ、おばなど三親等までを書きます。
家族書、親族書ともに奉書紙を使って毛筆で書くのが正式ですが、白い便せんに万年筆で書いたものでもかまいません。
親族書には住所のほかに年齢、職業なども記すと、将来の交際資料にもなります。便せんは「家族書 親族書」と書いた封筒に入れます。
用紙や内容は両家で統一する
書き入れる内容の範囲や、用紙については両家で話し合い、合わせるようにしましょう。
また、祝い事では奇数が吉数とされているので、一枚に書ききれない場合は二枚ではなく白紙をつけて三枚にするほうが正式になります。
ペン書きの略式の家族書・親族書
当日の服装
正式な結納には準礼装か略礼装!
結納は結婚式に次ぐ大切な儀式なので、出席する人の服装も準礼装か略礼装程度のあらたまったものが正式です。
女性は和装なら訪問着、母親や仲人夫人は色無地でも。男性はダークスーツで、仲人はモーニングに白のネクタイでもよいでしょう。
顔合わせ程度の食事会という感じの気軽な結納式ならば、平服でもかまいません。
また、どちらかの家族や仲人が遠方から来ていて、平服という場合は、男性は普通のスーツ、
女性もドレッシーな感じのスーツやワンピースなどにします。
全員の服装の格をそろえる
いずれにしても、全員の服装がちぐはぐにならないよう、格をそろえることが大切です。仲人も本人や両親たちと合わせる必要があるので、事前に忘れずに伝えておきましよう。
「結納パック」を利用する場合
ホテルや専門式場で行っている「結納パック」は、室料、料理代、飲み物代、卓上装花、結納品、家族書、親族書、スナッフ写真などが含まれて、18万円ぐらいから (両家 3人ずつ 6人分の場合)が相場。担当者が式進行の世話をしてくれるので、仲人のいない結納でも安心です。
当日は早めに集合して、家族書・親族書や結納金などを、あらかじめ飾ってある結納品台に並べ、担当者と進行手順について打ち合わせます。
男性本人・父親・仲人
ダークスーツに、セミフォーマルなネクタイを
女性本人
洋装なら、ドレッシーなスーツやワンピース。
母親・仲人夫人
訪問着かフォーマルな感じのスー ツを。
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