こんにちは。「perokun」です。
津波は、普通の英語では「a tidal wave」といいますが、少し学術用語っぱくなると「a tsunami」 といいます。
これは、もちろん日本語の津波から来たものです。
日本周辺には、地震が多く、それだけ津波の被害にあうことが多かったので、この日本語が国際化したわけです。
記憶に新しい東日本大震災の津波被害も莫大な物でした。
今回は、津波が伝わる速度とは?要注意するべき事として、津波速報や警報に頼ると危ない津波の現実をお話しします。
津波の仕組みと速さ
それはさておき、津波は、大地震などによって海底が急激に隆起したり、沈降したりしたときに起こります。
つまり、地球内部の岩石にひずみが生じ、それが限界を超えた時に、その破壊現象が起こります。
これが地震です。
そして、その時に生じた波動が四方に伝わっていくのが地震派です。
この派は1種類ではなく
・P波
・S波
・表面波
の3種類があります。
この波の動きは、波源(降起したり沈降したりした場所)から周囲に伝わっていきますが
その速さは
深さ4000メートルの海中で
毎秒約200メートル(時速720キロメートル)です。
この速さは、海が深いほど速く、浅いほど遅くなります。
しかし、津波のスピードがいくら速いといっても、地震波よりは遅く、津波の伝わる速さは地震波の20分の1以下にすぎません。
そこで、地震を観測してから、津波が来襲するまでの時間差を利用して、津波予報が行われます。
津波到達までの時間
この時間差は
地形によってかなり違います。
三陸沖の地震では
沿岸に津波が来襲する時間は20~30分かかるのに対し
東海沖から南海沖にかけては
5~10分程度、ひどい場合は、地震がまだ終わらないうちに津波がやってきたりすることがあります。
このため、東海沖から南海沖にかけては、津波予報が時間的に間に合わないことがありえます。
津波速報や警報に頼ると被害に
このように、津波が到達する速度が地形によってかなり違うため
東海沖から南海沖にかけての地域に住んでいる人は
地震を感じたら、すぐに海面の変動を見守り、津波の気配があったり、津波警報が出たら、すぐに逃げられる態勢をつくっておくことが必要です。
特に、大きな地震やゆっくりした揺れのときには、注意しましょう。